私は,今毎日のようにかなりの数の本を買い込んでいる。もちろん何らかの「興味」があって買ったものであるが,どう時間を計算してもそのすべてを精読しているわけにはいかない。それどころかざっと目を通しておしまいのものも多いし,実際は,買ったことさえそのまま忘れてしまうこともある。さらに悲惨なのは,全体を通読したにも拘わらずそのことも忘れてしまうことがあることだ。私は決して冗談をいっているのではない。だから買った本,読んだ本をきちんと整理することは私のかねてからの念願であった。しかし整理のために整理することには何の意味がないことが明らかであるから,結局,私は職場の机の周り及び自宅の枕元に積ん読本を積み重ね,崩落のままに任せていたのであった。
しかしせっかく,ブログを書くのであれば,買ったことを忘れたくない本を「タイプリスブログト」の「積ん読本」にピックアップし,せめてその一部について簡単なコメントを記録していけば,忘却の淵から救えると共に多少なりとも人様のお役に立てることもあるかもしれないと思い,「積ん読本」のコメントを始めてみることにした。
ただし,きわめて高いレベルであらゆる分野の本を縦横無尽に論じている松岡正剛さんのブログ「千夜千冊」がある以上,とてもではないが,偉そうなことは書けないし,宮崎哲弥さんの書評を集めた本も的確である(たとえば,「1冊で1000冊読めるスーパー・ブックガイド」等々。)。そのほかにも優れた書評は山ほどある。だから私は,その本の概要をまとめ,これにささやかな意見・感想を付加して,単なる備忘のために記録するだけであるので,ご理解いただきたい。
というと大げさだが,時間があるときに,気の向くまま,1冊,600字ぐらいでコメントしてみようというだけである。字数も試行錯誤だろうが。
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