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町田 健: 日本語の正体
「は」が気になる。
山田 克哉: 光と電気のからくり (ブルーバックス)
まずは基本から。
クリストファー・マクドゥーガル: BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
早く読みたい。
岩田 規久男: 福澤諭吉に学ぶ 思考の技術
論争のあり方とこれからの仕事。
中島 克治: 20歳からの<現代文>入門 (生活人新書)
これを参考にして,これから本の紹介をしようと思います。
災害対策マニュアル―災害からあなたを守る本
ここに書いてあることは押さえました。
ウンベルト・エーコ: もうすぐ絶滅するという紙の書物について
読むのが楽しみ。
佐藤 俊樹: 桜が創った「日本」―ソメイヨシノ 起源への旅 (岩波新書)
桜を題材にした日本論。
小林 公吉: これって本当に“エコ”ですか?―不思議の国の「温暖化」さわぎ
温暖化論も考え直さなければなりません。
小林 公吉: 原子力と人間―闇を生む光
少し前に買った本だが,説明はしっかりしている。
投稿情報: 13:47 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
北アルプス舞台にした山岳救助の「フィクション」映画である。きれいな,あるいは荒れ狂う山,特に冬山のシーンをたくさん観ることが出来る。穂高だけではなく,八方尾根ははっきりと分かる。ネットで検索してみると,山のロケ地が,西穂高独標手前丸山付近,奥穂高岳山頂,奥穂高岳ザイテングラード上部バットレス,涸沢,本谷橋付近の斜面,河童橋,八方尾根(第二ケルン~八方池),八ヶ岳(赤岳鉱泉前氷壁他),立山(室堂、天狗平)とある。なるほど,8割方は,何とかその場面を思い浮かべることが出来る。
これを演じた小栗クンと長澤サンは本当に冬山に挑んでおり,そこもすばらしい。山岳救助という,あまりにも報われることのない「世界」の屈折もそれなりによくわかる。
ただ,山好きで見に行った人は,絶句するか,苦笑するかのどちらかである。
まず,季節の設定が無茶苦茶である。確かに,秋山のつもりで行ったら,雪に遭遇して大量遭難死した立山の例はある。しかしそれにしてもなぜいきなり氷雪の山になるのか。
そして,これは確信犯であるが,どうして日本の山で「クレパス」に滑落して遭難するのか。しかも何度も,何度も。小栗クンは,なぜいきなり「クレパス」に飛び込むのか。
山をなめてはいけない。山の自然は厳しいし,天候も急変する。しかし,実際とあまりにもかけ離れた場描き方は鼻白む。とにかくこんな映画を山好きの人の家族や,これから山に行こうと思っている人が観たら,枯れ尾花に震え上がって,とてもじゃないが山に行かせる(行く)わけにはいかないと思うだろう。
残念ながら,映画を撮った人は,山の魅力についてあまり理解していないのだろう。だから小栗クンの「また山へおいでよ。」という台詞に全く説得力がない。
というわけで,山をある程度知っている人は苦笑しつつもそれなりに「楽しめる」が,山を知らない人に見せるのはやめよう。特にこれから山に行こうと思っている人もこれを山と思ってはいけない。もっとも,これからエベレストに挑もうと思っているひとには問題はないだろう。
投稿情報: 10:07 カテゴリー: 山ある日々-旅と山歩き | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
(iPod touchへの道)
ここ20日あまり,時間があるときは,iPod touchをいじっていた。率直にいってとても楽しい。今まで経験したことのない世界に触れた歓びがある。だがこの感覚にはかすかな記憶がある。そう20数年前,最初のパソコンとしてマッキントッシュを買い(それも新しい機種が出る度にずいぶん買い換えた。),今から思えば全く実用にはならない高価なソフトを次から次へと購入し触れて動かすだけで満足していた,あの感覚だ。その後,仕事に必要なワープロソフトは一太郎であるということでWINDOWS派に転向し,以来,ややこしくなるのでMACには触らなかったが,どちらが優れているかは知る人ぞ知るだと思っていた。APPLEはパソコンでは一時追い詰められたが,その後,iPod,iPhoneで盛り返し,今やマイクロソフト(もとより日本のパソコン,音楽プレーヤー,携帯電話の各業界も)が崖っぷちではないのか。栄枯盛衰は世の常だけど,とにかく優れたアイディアを次から次に出すAPPLEには,恐れ入る。時にその「商売」はいかがなものかと思うこともあるが,それもいつかは何となく望ましい方向へ行くようだ。ついでに思い出したが,私が最終的に禁煙したのも,高価なマッキントッシュにはたばこの煙がよくないという,今考えれば嘘っぽい理由が決め手になった。
(閑話休題)。
さてiPod touchを使うにはWiFi環境が必要だが,屋外のSPOTで接続して利用することには無理があることは,Ⅰで触れたとおりである。そこで,私はWiMAXという高速モバイル網に加入した。自宅や職場のネット接続を無線LANにする機器もあるが,それでは外では使えない。恐らくこの選択は正しいだろう。少なくても都会では,モバイルパソコンのネット接続にも使えるので助かる。 これが動き始めて(まだ1週間ぐらいだろうか),はじめてiPod touchに常時触れることができるようになった。ついでにいうと,WiMAXに接続するためには,小型ルーターを持ち運ぶ必要がある。大きさは携帯電話ぐらいだが,もう少し軽い。充電すると3時間半ぐらい使用できると書いてある。自宅と職場で充電しながら利用できるので,それ以外の場所での利用には,普通は十分である。 ではiPod touchとは何か。もともとiPodは音楽を聴くプレーヤーである。私は,iPod nanoで,自分で買ったCDの落語や音楽を転送したり,iTunesで,オーディオブックを買ったり,PodcastやiTunesUから適当な番組をダウンロードしたりして,iPodで聞くのを楽しんでいた。最後のふたつは実はすごいことだと思うが,ここでは省略しよう。そしてある日私は,iTunesUのあるビデオの番組を見たいと思ったが,それはiPod nanoにはダウンロードできなかったので,大容量のiPod touchなら当然可能だと思い,64GのiPod touchを買うことにしたのだ。それだけのことであって,iPod touchが,電話を除き,iPhoneと同様の機能を備えているとは全く知らなかった。 その機能とは何か。超小型携帯パソコンである。 実際,iPod touchは,パソコンそのものである。もちろん,画面が小さいので,わざわざこれを使わないでもいいのではないかということはたくさんある。まず,入力。慣れるまで入力点の移動や,カット&ペーストもままならない。簡単なメモはともかく,長文の入力は,厳しい。実はBluetoothを利用したキーボードがあり,私も早速買ったが,これを持ち運ぶのは本末転倒であろう。また普通のサイトの閲覧は,一時的に必要なものはいいが,常時閲覧するものではないだろう。ただ後述するが,専用のアプリケーション(App)で,閲覧しやく加工されたニュース等の情報は豊富だ。辞書等もインストール,検索できる。ゲームもできるし,写真,ビデオも撮れる。録音もできる。GPSも使える(iPod touchでは,WiFiを利用する。)。でもあれも出来る,これも出来るというのでは,高級おもちゃに過ぎない。昔のマッキントッシュと同じだ。そして多くの人も,こんなことが出来る(もっともその中には利用に耐えるサービスも多くなっているのだろうが)と喜んでいるだけのことが多いのではないかなと推測する。 ではどう使うのか。多分これを基盤として,自分が作成するすべての情報,必要だと思って取り込むすべての情報を集約していつも手許で確認し,また思いつく度に,メモを入力し,写真を撮り,音声メモを作り,これも集約する,ということではないか。そのために,利用するのが,クラウドサービスである。ひとつは,EverNoteであり,もうひとつが,Drop Boxである。いずれも,ネット上のサーバーで,大量の情報を保管し,利用できるサービスである。外にもあるのかも知れないが,今のところ私が考えているのは,このふたつである。これが「本命」であるが,これはいまだ使いこなす態勢が出来ていないので,この部分の紹介は,「iPod touchとはなにものかⅢ」に譲ることとし,今回は「こんなことができた」ことを紹介しよう。WiFi体重計は,既に別途,紹介した。
(こんなことができた)
まずAmazon Kidleで購入した本を,iPod touchでも,専用アプリで読むことができる。実はKidleで購入した本は,これまでもパソコンで読むことができた。それは分かるが,iPod touchで読めるということは,当然iPadでも読める。そうすると,Kidleというハードは必要なのだろうかという疑問がでてくる?それより,そのように開放的な考え方を取るAmazonに驚嘆すべきなのだろうか。いずれにせよ今後電子ブックがどうなるかはまったく分からない。そういえば,雨後の筍のように日本で生まれた電子ブック閲覧ハードはどうなったのだろうか。 本について,著作権の切れた本を,「iBooks」,「i文庫で」読むこともできる。Kidleも含めて,古典は相当充実している。Kidleには,新しい無料の本もある。 雑誌販売のFujisan.co.jp では,デジタル雑誌も販売していて,ニューズウイーク,NHKの語学雑誌等を,iPod touchで読むことができる。何と判例年報も。英文のTimeや,Newsweek等の雑誌はその多くの記事を読む気があれば読めことができる。ついてにいうと外国の無料雑誌サイトの充実ぶりは驚くべきものだ。これらのサイトは,モバイル用に読みやすいように記事を加工してくれている。また専用Appがある。 更にいうと,「ビューン」というAppがあって,そこでは週刊朝日,サンデー毎日,AERA,FRIDAY,週刊ダイヤモンド,プレジデント,あるいは婦人誌,趣味の雑誌,新聞等々を,30から40くらい見ることができる(月額350円)。ただ抜粋なので,その点がどうかという問題はあるが,それにしてもずいぶんお得である。 ジャパンナレッジという辞書検索サイトがある。相当多数の辞書があるほか,東洋文庫,日本古典文学全集,国史大事典,日本歴史地名体系,日本国語大辞典,日本の論点,エコノミスト等も見ることができる。このサイトは最初のころ,継続手続について愚かなことをいっていたことがあるが,ここまで充実してくるとやめることはできない。iPod touchでは,そのうちの30くらいの辞書で検索することができる。辞書はインストールして使う単体の辞書は,普通,何千円もするので,インストールする意味があるかどうか。WiFI環境があれば,このような検索サイト(GoogleやYahooに充実したサイトがある。)を利用することとし,一冊インストールしておけば十分だろう。 内外を問わず,ニュース類,天気予報類が充実していることはいうまでもない。私はこれを機に,日経の電子版に加入してしまった。英語シャワーなど簡単に実現できる。話が少し離れるが,「聖書」というAppがある。これには世界各国語の聖書が読めるほか,英語,スペイン語,中国語は音声も聞くことができる。特に英語版は,9種類のバージョンについて音声がついている。 語学といえば,NHKの語学番組用に「電子プレーヤー」というAppがある。会話本文の速度を変えたり,反復したりすることができる。今NHKが販売している語学CDを元に会話本文を同時を見ることができるコンテンツの半月分が800円である。iTnnesの音声だけでは,半月分が600円がなので,高いとみるか安いとみるか。CDは一月約1600円である。 法律について模範六法3200円。抜粋版はいろいろある。ところで辞書CD販売のロゴヴィスタが,パソコンで電子法令検索を無料で提供している。大変優れた試みであった。それをiPod touchでも無料で提供するということだったのだが,実際は,毎月の更新版を300円で提供しているようだ。すべて無料でとまでいう気はないが,少し高いのではないか。今のところ購入していない。 星とか,花のAppも楽しい。写真,ビデオや音楽も楽しい。
投稿情報: 13:23 カテゴリー: 山ある日々-人生の彩り | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
「Withings WiFi Body Scale 」というWiFi体重計を買った。早速楽しく利用している。お風呂に入る度に乗るが,その場で,体重と体脂肪率が分かるほか,その体重,体脂肪率が,自動的にメーカーのサーバーに送られ,各PCやiPhoneなどからきれいな(醜悪ともいえる。)グラフに加工されたものを見ることができる。Withingsというのは,多分フランスのメーカーであろう。WiFi体重計だから,自宅に無線LAN環境がなければならない。自宅のネットを無線LANに変えるか(そのための機器を購入すれば簡単にできるようだ。),あるいは,モバイル通信に加入するかである。 もちろんこのためにそうするのは本末転倒だが,いろいろな利点はある。
某e-shopのメールで,限定100台とあったので,安いのかなと思ったのだが,あとで見ると日本の代理店がネットで販売する値段と同じだった。うむ。Amazonでも購入することができる。
値段はさておき,動き始めると楽しいことは間違いない。PCでもiPod touchでもきれいなグラフが見られる。乗るだけだから,飽きることもなく,情報が徐々に蓄積されていけば,ダイエットの励みになるだろう。
最初の設定は難しくはない。金曜日に相当よっぱらって帰ると,これが来ていたので,その場で電池入れから始まって設定をしたが問題はなかった。パソコンで専用のアカウントを作り,指示に従って,あれこれすればいいだけだ。パソコンと体重計をUSBで接続する場面も
あった。これは一度だけと書いてあったような気がする。
ただ問題はその後が分かりにくいことだ。というのは,入っていた説明書,Withingsや日本の代理店Coviaのホームページをみても,使い始めの最初に疑問に思うことが書いていない。
まず体重計への乗り方。それは普通に乗ればいいということだろうが,真ん中にある丸い金属に触れる必要があるのか否か?Withings提供のデモビデオでは少なくても足で触っているように見えるが,結論的に不要だ。普通に足間の距離をとって,丸い金属には触れるこなく乗ればいい。乗ると最初に左右の矢印らしき表示がでてくる。これは体が傾いているということのようで,これを消すように体の具合を調整すると,今度は白い長方形の表示が出て,計測を始める。そして計測値が表示され,すべて終わると自動的に表示(電源)が消える。
次の問題は,このように計測された値は,どのように扱われるのか。具体的には,乗ったときに,無線LANが作動していなかったときにどうなるかということである(特にモバイル通信機器を持ち運ぶときはよくおきる。)。実はこれは気にする必要がない。そのようなときは計測値は体重計の中に格納されて,次(あるいはもっと先)に乗って無線LANと接続するときに処理されるようである。
さらに計測値の情報は,メーカーのサーバーに格納され,それを各PCや,iPod touchから見ることになる。したがって計測時にで電源がはいっている必要はない。PCではメーカーのHPのマイアカウントにいけばいい。iPod touchは専用のAppgがある。
8人まで使用できるとある。なお,計測値が誰のものかは自動的に判別する。情報は最初の体重と性別だけだから,似たように人が乗れば多分間違えるのかな?
投稿情報: 14:06 カテゴリー: 山ある日々-人生の彩り | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
本当は23日に歩きたかったのだが,風雨が断続的に吹き荒れるあまりの天気だったので,24日(日)に鎌倉のリハビリコースを歩いた。
リハビリコースは,体にとって自堕落な生活が続いたあとに,山歩きに体を慣らせるため,ゆっくりと様子を見ながら歩くコースである。体がなまったら,最初にここを歩き,しばらくして,初中級,中級のコースを歩けばいい。因みに,初中級は,箱根の最乗寺-明神ヶ岳コース,中級は,丹沢の塔ノ岳コースである。来週は連休があるので,そちらも両方とも歩いてみよう。
鎌倉のリハビリ初級コースは,北鎌倉から源氏山,大仏ハイキングコースを通り,鶴岡八幡宮から瑞泉寺に行き,天園ハイキングコースを通って北鎌倉に戻るコースである。少し早歩きで4時間弱ぐらいであろうか。この時期,桜は八重桜を例外として完全に散ってしまっているので,花を愛でる気になれば,長谷寺,瑞泉寺等に立ち寄ればよい。鶴岡八幡宮では,牡丹展もやっている。
しかし24日(日)は,時間の都合もあって,ただただ歩くだけ。日差しが強く,歩けば多少は汗ばむが,とにかく,空気がさわやかだ。このコースは大仏から瑞泉寺までは,街中の舗装路を歩くが,それも今日は気にならない。しかも人出が少ない。震災が,このようなところにも影響しているのだろうか。それとも連休を前に,この日は出控えたのだろうか。
思えば10年くらい前に歩き始めたときは,天園ハイキングコースを,おそるおそる歩いた記憶がある。確かに歩きにくいところもあるから,初心者にはやむを得ない。今もこのコースは初心者が多く歩いているが,その人たちには最初はそれなりに大変だろう。そういえば今日は,若いカップル,若い女性の集団が多かった。山にとっては好ましいだろう。手をつないで歩くのはさすがにやめた方が良いと思うが。
歩くというのは禅に似ているのだろう。歩いているうちに,次から次へと,頭に妄想が,口に言葉がでてくる。そして,やがてそれがおさまってきて,自然を堪能できるようになる。でも,また何かのきっかけで元の木阿弥に戻る。しかし確実に妄想は薄れていく。そして,意識自体もなくなるのだろう。
思い立ったら,是非とも歩いて欲しい。ついでにいうと,天園からコースを右に取ると港南台まで平坦なコースが多いので,「走る」のもお薦めである。短時間でトレーニングになる。でも私はあまりの充実感からいつもその後港南台で日本一大きい天然エビフライ(と書いてある)を食べながらビールを飲むので,すべては無に帰してしまうのである。
投稿情報: 14:01 カテゴリー: 山ある日々-旅と山歩き | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
(Ipod Touchを買った私)
私は新しもの好きである。しかし,新しいものに接する機会がなければ,つまり商品でいえば行き帰りの途上に手軽に寄れる新しいものを売っているショップがなければ,新しいものを買おうとは思わないし(昔は,横浜駅にSony Shopがあった。ここでは,Sony製に限らず,いろいろなものを売っていた。),そもそも無駄遣いにも気がとがめてきた。それに新しいものを買っても私自身は全然新しくならないのだからつまらない。
というわけで最近は,Amazon Kindleは別にして,新しいグッズを買うことは稀になったが,なぜか先週,Ipod Touchは,MP3音楽プレーヤーではなくて,IphoneとかIpadの親戚のようなものらしいと気がついたことや,iTuneでとれる外国の大学の講義もビデオのものが多くなったことから,64ギガのIpod Touchを買ってみようと思い立った。実際,又無駄遣いかなあという思いはあったが,例の指を広げると画面が大きくなるのもやってみたかった。
(3GとWi-Fi)
商品が日曜日に届いて分かったのだが,これはパソコンで使うiTuneだけではだめで,どうもWi-Fiが必須とのこと。さて,Wi-Fiというのは,何ものぞ。Wi-Fi用のちっちゃな箱のようなものは見たことがあったが,あれは何だろう。携帯みたいな回線使用料がかかるのだろうか。
最近,3GとWi-Fiということがいわれる。私のAmazon Kindle(DXという大判のやつである。)は,買った本を3Gでダウンロードするが,私は3Gが高機能で,Wi-Fiはどんくさいやつだと思っていた。しかし,Wi-Fiは,無線LANによるインターネット接続,3Gは,(第3世代の)携帯電話回線を利用した接続で,Wi-Fiの方がはるかに高速だということがわかった。そういえば昔,携帯電話でインターネット接続をするのは非常に遅いので,私は無線LANカードを利用していた。それと同じようなことかも知れない。
さて,無線LANで思い出したのだが,最近はあまりパソコンを持ち歩かないので無線LANカードは解約したが,その代わりになにかのときに使えるかも知れないと思ってHot Spotという無線LANサービスに加入していた。駅や電車の中でネットが使えるといいと思ったのだが,ほんとうに文書を添付したメール等を送受信する必要があるのは,現に仕事をしている場所であって,いちいち駅に行っているわけにはいかない。もちろん自宅でも使えない。というわけで無駄に料金を払い続けてきていたが,そもそもどこに加入したかも曖昧になって,解約しそびれていた。しかしどうもこれは,Wi-Fiらしい。
(Hot Spot接続への遠い道のり)
インターネットであるサービスに接続しようとすると,何々IDとか,パスワードを何回も入力させられる。しかもIpod Touchでは,画面に出る小さなキーボードで入力するので,Hot Spot接続についても,最高のいらいら感を味わうことができる。
さて,Hot Spot接続のやり方は,到底分かりやすいとはいえない。Hot SpotのHPにある説明も何がなにやら。今振り返れば,これは3段階に分けることができる。
まず,事務所で,Ipod Touchの設定のネットワーク接続を見てみると,いろいろなネットワークがあるので,手当たり次第に選択して,Hot Spotのパスワードを入れてみたがどうしようもない。こういうことではないらしい。HPの説明を見ると初期設定というものがあるらしいので,一応それに倣って入力し(ここで入力するのはHot SpotのHPにあるESSーIDと,WEPキーである。),とにかく一応,「スタンダードエリア」の初期設定終了。でも横須賀線の駅についても,全然設定したはずのネットワークを認識しない。がっかり。
今日の朝,地下鉄の新橋駅で駅ではちゃんと認識する。どうもこれは,地下鉄の駅で利用できるらしい。そこで虎ノ門駅まで移動し,そこで次の入力。
そこでやるべきことはサービスエリアでログイン。とにかく接続すると,ログインIDと,パスワード入力画面が出るので,今回は,Hot Spotの個人のそれを入力。これでとにかく,Hot Spot(名称は,0033であるが。)を選択すれば,「スタンダードエリア」でネット接続ができるようになった。
事務所で見ると,もうひとつ,「カジュアルエリア」というのがある。これはJRの駅とマックで接続可能らしい。そこで早い昼食を食べにマックに行き,「カジュアルエリア」でのすべての設定完了。このESSーIDと,WEPキーは,「スタンダードエリア」とは異なっている。しかも,ログインIDも,ある表示を付け加えなくてはならない。でもとにかく,完了。
次に今度は,上記のエリアに入れば自動的に接続してくれるAPP(アプリケーション)をネットからインストール。その際,iTuneの支払情報に付加してカードのセキュリティ番号を入力しなければならないので大慌て。
とにかくここまでくればWi-Fiは完璧である。Wi-Fiを使ってパソコンを経由せず,さまざまな場所で情報(APP)を入手できる。
ただし,その場所は駅のベンチか,,マックか,あとターリーズ,モスバーガー,その他にも店舗はある。さてどうしよう。
(Ipod Touchは最高の大人のおもちゃ)
さてこのようにして使用可能となったIpod Touchは,これまで使ったことのない人は,本当にしびれてしまう優れものである。私のその一員である。
とにかく私のおもちゃには昨日の段階で,ふじ特選落語会(計15回分。無料。白鳥,談春,菊之丞等々),模範六法(有料)が,今日は,iBooks(無料の本が多くダウンロードできる。),星空時景等々のAPPがインストールされた。その他にも,このおもちゃでは,ビデオ通話やビデオ撮影も可能だ。
これは本当に困ってしまった。最良の遊び道具である。ただひとついいのは,わたしの環境ではWi-Fiは自宅では接続できない。これだけはよかった。
投稿情報: 16:56 カテゴリー: 山ある日々-人生の彩り | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
桜が創った「日本」
佐藤俊樹著
岩波新書
(紹介)
今,桜といえば,多くの日本人は,ソメイヨシノをイメージし(今ある桜の7~8割は,ソメイヨシノだといわれている。),春先に一斉に花が咲き,散る様を,もっとも日本らしい風景ととらえる。しかし,ソメイヨシノは,遺伝子解析の結果,幕末から明治初期,コマツオトメのようなエドヒガン系品種を母親に,オオシマザクラを父親として生まれたと考えられている。発生地は上野から染井,巣鴨,自然交配によるものである。それなのに,どうしてソメイヨシノが奏でる風景を「日本」であるととらえるようになったのかを,著者は考察する。
私はこの本に盛られたさまざまな,植物学,歴史,文学,地理等々の知見はとても面白かったが,著者が力点を置く「日本」の創られ方に関する考察には,あまり食指が動かない。というより,例えば,理念の重力,起源と反起源の遠近法,空転する言葉,不死のゼロ記号等々という概念を駆使して行われる考察,分析には,残念ながら素直に頭がついていかない。
とりえず,私にとって面白かった,具体的な知見を何点か,紹介しよう。
桜の種類は,大きく分けると自生種と園芸品種に分かれ,前者は,ヤマザクラ群(ヤマザクラ,オオヤマザクラ,オオシマザクラ,カスミザクラ),エドヒガン群(エドヒガン),マメザクラ群(マメザクラ),カンヒザクラ群(カンヒザクラ)が主なものである。後者はソメイヨシノや八重桜,その他,300種程度ある。
自生種について,西日本及び東日本でも暖かい地方は主にヤマザクラ,カスミザクラ,オオヤマザクラ,エドヒガンもひろく分布する(P7に地図あり。)。江戸までの書物に出てくる桜(ハナ)を特定するのはなかなか難しい。吉野の桜は,ヤマザクラであり,南北朝時代には現在に近い植え方になったといわれるが,江戸末期には衰微し,現在の桜は新しいものである。西行の歌に多くの桜が登場するが,そこでの吉野の桜は,どちらかといえば,空想上の存在である。
ソメイヨシノ以前の,「本当」の桜は,「山桜」だということがいわれるが,「山桜」も,ヤマザクラ,ヤマザクラ群,自生種の3つの意味があり,当然にヤマザクラを指すわけではない。
なおソメイヨシノには,種子から育った樹はない。自家不和合性という性質があり(種には必ず別の樹の遺伝子が混じる。)元の木の性質をそのままひきつがせるため,すべて,接ぎ木,挿し木で増やす。
ソメイヨシノの登場以前の花見は,一本桜ないし多品種の群桜であり,後者の場合1か月近く,しかも葉の混じった多品種の桜の花見である。
これらを基にした,明治以降の桜のとらえ方の変容,ナショナリズムとの関係,「神話」の形成等に関する分析(ⅡⅢ)は,私は触れない。
投稿情報: 14:39 カテゴリー: 山ある日々-仕事と日常, 本の森-人間と社会, 本の森-自然と科学 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
もう少しで桜の季節を迎える。わずか10日間の狂乱だ。
桜についてはたくさんは要らないが正確な知識があるといいようだ。これから「桜が創った『日本』」という本を紹介しようと思っているけれども,その中で桜を見るために必要な知識はわずかである。
自生種にはどのようなものがあり,どのように分布していたのか。幕末から明治初期にかけて登場したといわれれるソメイヨシノとはどのような桜か,又どのような特徴があるのか。クーロンとはどういうことか。ソメイヨシノが登場する前の桜については,どのように愛でられてきたのか。
はやくまとめようー。
さまざまのこと思ひ出す桜かな 芭蕉
投稿情報: 16:53 カテゴリー: 山ある日々-仕事と日常 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
私は,どちらかというと本好きである。カバンの中にはいつも数冊の本をいれて持ち歩いているし,旅行や山にも同じように数冊の本を持って行く。しかしいつも本を読んでいるかというとそうでもなくて,酒を飲んだり,衛星放送で映画を見たり,スポーツクラブに行ったり,ボッとしたりで,どちらかというと本を買うのが好きというのが実態にあっている。だからといっていわゆる愛書家ではなくて,一流の本というより,二流,三流の,どうだろうなというような本を買い込む癖があった。
30年ぐらい前に引っ越す時点で近所の人から古本屋さんみたいだといわれていた。それから年に数百冊の本は買っていたから,これまでに買い込んだ本は優に一万冊は超えているだろう。
最初は本を売ったり捨てたりすることはとても嫌であったが,事務所を移転するときに本を置いていったり,自宅にある本もどうしようもなくて処分したりで
,最近は何とか本を処分できるようになった。そして昨年8月に事務所を移転したときに,相当数は新事務所に移動したが(法律書以外の本もたくさん置いていたのである。),段ボール箱90箱分を自宅に移動し,一時的に別の場所に置かせてもらっていた。しかしいつまでもそうするわけにも行かないので,今回の地震を契機に,それまでの自宅保管分も含め,一週間前から整理をはじめ,結局,相当部分は捨てあるいは事務所に送り(これで事務所も満杯である。),昨日,段ボール箱約40箱を,BOOK OFFに,後は何とか自宅(及び事務所)に収納することができた。
あたりまえだけれども,本の内容(少なくても題名ぐらい)が,頭のどこかにひっかっかり,自分で考えたり,感じたりする際の,潤滑油や手助けにならない限り,本は存在しないのと同じだ。だから,実は目を通したかどうかもおぼろげな本が深くしまい込まれてどれだけあっても,余り意味はない。むしろ,頭の背後から重くのしかかる頭痛の種と化していた。これで相当すっきりすることができたというのが偽らざる感想である。。
これからは,本を読んでから新しい本を買おう。読んだ本は必ず何かの滋養にしよう。と,相当幼い反省をして,これからの本と一緒の人生に踏み込むこととしよう。
ところで,紙レベルの本は今後どうなるだろうかという問題がある。私たちは,とても興味深い時代を生きている。普通に考えれば電子書籍は情報ということに親和性があって,なかなか内容を読み込むということにはつながりにくいが,いつまでもそうか。私は,Amazon Kindleで英書を百冊ほど買い込んでいるが,これについてじっくりと実験してみたい。
本棚のどこかに悪書大西日 寺井谷子
渡り漁夫荷に一冊の文庫本 近藤一鴻
投稿情報: 13:57 カテゴリー: 山ある日々-人生の彩り | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
今,ふたつのことが同時に進行している。いうまでもなく福島原発事故と東北・関東大震災にかかわる問題である。しかしこれらの問題に対処すべき基本的なスタンスに大きな違いがあるように思える。
(知識)
福島原発事故は,世界にとっては東北・関東大震災をしのぐ大問題である。そしてそれを外国への情報の伝わり方の問題であると高を括っていた私たちにもジワジワと放射線による汚染が迫り,大問題化しつつある。東北・関東大震災はまがうことなき天災であるが,このようなときに福島原発事故にかかわりたくなかったというのがすべての人の率直な思いであろう。これは少なくても天災ではない。
原発や放射能の危険性については科学者や「反対派」の人から充分に知らされていたが,私はその情報に接したときはその限りで理解したつもりになるが,その場からすこし離れると,何か人ごとと思えて,分かっている人に任せれば何とかなるのではないかと軽く考えてきた。そのことに忸怩たる思いがある。
しかしこのような対応が私だけの問題ならいいが,実は現代では誰も同じ問題を抱えている。自分が使いこなせる「専門分野」以外の知見・技能はすべてブラックボックスとなっていて,ときたまその中身と接するようなことがあってもすぐに忘れてしまい,結局のところ,ブラックボックス=自分のイメージないし初心者の知見以上のレベルにはならないように思える。それほど現代は多様化し,他人の庭に入り込むのが困難となっているのだ。誰でも自分の専門分野以外について,初心者を超える中級者,上級者の知見・技能を身につけにくいのではないかと思う。しかもわが国には道を究めることに対する美学があり,道半ばの者は容赦なく切り捨てることにためらいを覚えない。それどころか切り捨てること自体も美学となっていて,某々評論家,某々経済学者の切り口鋭いといわれる罵倒は,いつまでも人気がある。手をさしのべて初級者を中級者に,中級者を上級者にすくい上げようとする者は稀である。
ところでそのようなブラックボックスとしてある福島原発事故にどのように対処すべきか。
今回の問題のポイントは,科学は分かっていないことの方がはるかに多いし,分かっていると思ったこともそもそも誤りであるかあるいは部分的な正解でしかなかったことが分かってくることの繰り返しの歴史であって,その基盤は極めて不確かであること,そのような中で原子力そのもののが極めて扱いにくいこと,さらに技術的なレベルでヒューマンエラーは絶えずおこるということであろうか。
原発のそもそも論は今は措くとしても,少なくても津波によって,電気を用いることで行おうとしていた制御がすべて出来なくなるということは,未曾有の災害の問題ではなくヒューマンエラーの問題である。空中や地上からの放水を今になって,しかも最後の手段として,安全性を犠牲にして行うということは,実に不思議な光景だ。しかも白煙,黒煙が上がる度に逃げ惑う。
しかし私は前述した理由によりこのようになったことを「人災」として非難したり嘲ったりすることはできない。あれをしろ,これをしろと,したり顔でいうこともできない。私もこの問題をブラックボックスとしてしか考えず人任せにしてきたからだ。
私に今後にできることはこの問題をできるだけ科学的な知見に基づいて正確に理解し表現すること,このような過ちをもたらさない仕組み作りを提言し実行すること,そしてあとは致命的な事態に陥らないことを「祈る」だけである。要するにこれは,知識の問題である。
〈知恵〉
東北・関東大震災は,差し迫った被災者の救援,被害から復興を果たすと共に,中長期的に私たちの仕事への取り組みや経済や社会,生活の仕組みそのものを変えていかざるをえない大きな試練あるいは建設的な歓びの場となるであろう。
まず当面は,私たちが今いる現場をしっかりとまもること,そして被災者の救援や被害から復興を担っている人たちの,①なによりも邪魔をしないこと,②邪魔をしない限りで支援(寄附)することが大事であろう。物や人力を私的に被災地に送り込むことは今は邪魔だ。行政や公的機関が混乱し,「無策」にみえても,それを建設的に指摘し将来の是正につなげることはいいとしても,いまここでは当面行政の指示に従おう。その程度の我慢はした方がいい。
そして一段落すれば,それから先は,私たち一人一人が持てる知恵すべてを動員してこれに対応することになる。これについて今から考えはじめよう。
そこで重要なことは最低限の「復興」というある意味で限られた作業については,できるだけ軽い仕組みで,集中し,迅速,かつ効率的に実行すること(それは主として役人が行うことになろうが,できるだけ民間の知恵を借りた方がいい。),その骨組みを踏まえて,各現場で各人が持てる知恵を出して少しでも創造的な仕事をしていくことであろう。
これだけ国費がいるので財政破綻するとか,不況になるとかいうのは,そもそもの方向性を間違えているのではないだろうか。
(ネガティヴな注意事項)
これから私たちの身の回りには詐欺師が横行する。募金詐欺は言うに及ばず,公的機関あるいは善意の業者を装って,検査が必要,安全設備の設置が必要,災害対策に必要等々と称して,インチキ商品を高額で売りつけるであろう。特に放射能については誰もほとんど知らないから,予想もつかないような手口も横行するだろう。
最低限の話としてクーリングオフ,民法による詐欺取消,消費者契約法の適用による無効等々による契約解消と被害回復の手段があるので,これを有効に活用しよう。
(私の立場)
私は,小沢事件の指定弁護士に選任され,これまではどうしても言動に制約があったが,このような事態を迎え,そのようなことを気にするべきではないと考えるに至った。
小沢事件は,小沢さんという政治家が,適正に政治資金を取り扱ったか否かという本来の政治資金規正法の問題に収斂していくと思える。今後そのような問題として淡々と公判に臨めばいいのだと思う。
今後はそのような職責とは関係ない地平で,できるだけのことをしていきたいと思う。