本当は23日に歩きたかったのだが,風雨が断続的に吹き荒れるあまりの天気だったので,24日(日)に鎌倉のリハビリコースを歩いた。
リハビリコースは,体にとって自堕落な生活が続いたあとに,山歩きに体を慣らせるため,ゆっくりと様子を見ながら歩くコースである。体がなまったら,最初にここを歩き,しばらくして,初中級,中級のコースを歩けばいい。因みに,初中級は,箱根の最乗寺-明神ヶ岳コース,中級は,丹沢の塔ノ岳コースである。来週は連休があるので,そちらも両方とも歩いてみよう。
鎌倉のリハビリ初級コースは,北鎌倉から源氏山,大仏ハイキングコースを通り,鶴岡八幡宮から瑞泉寺に行き,天園ハイキングコースを通って北鎌倉に戻るコースである。少し早歩きで4時間弱ぐらいであろうか。この時期,桜は八重桜を例外として完全に散ってしまっているので,花を愛でる気になれば,長谷寺,瑞泉寺等に立ち寄ればよい。鶴岡八幡宮では,牡丹展もやっている。
しかし24日(日)は,時間の都合もあって,ただただ歩くだけ。日差しが強く,歩けば多少は汗ばむが,とにかく,空気がさわやかだ。このコースは大仏から瑞泉寺までは,街中の舗装路を歩くが,それも今日は気にならない。しかも人出が少ない。震災が,このようなところにも影響しているのだろうか。それとも連休を前に,この日は出控えたのだろうか。
思えば10年くらい前に歩き始めたときは,天園ハイキングコースを,おそるおそる歩いた記憶がある。確かに歩きにくいところもあるから,初心者にはやむを得ない。今もこのコースは初心者が多く歩いているが,その人たちには最初はそれなりに大変だろう。そういえば今日は,若いカップル,若い女性の集団が多かった。山にとっては好ましいだろう。手をつないで歩くのはさすがにやめた方が良いと思うが。
歩くというのは禅に似ているのだろう。歩いているうちに,次から次へと,頭に妄想が,口に言葉がでてくる。そして,やがてそれがおさまってきて,自然を堪能できるようになる。でも,また何かのきっかけで元の木阿弥に戻る。しかし確実に妄想は薄れていく。そして,意識自体もなくなるのだろう。
思い立ったら,是非とも歩いて欲しい。ついでにいうと,天園からコースを右に取ると港南台まで平坦なコースが多いので,「走る」のもお薦めである。短時間でトレーニングになる。でも私はあまりの充実感からいつもその後港南台で日本一大きい天然エビフライ(と書いてある)を食べながらビールを飲むので,すべては無に帰してしまうのである。
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