「山ある日々」というブログタイトルなのに,全く山歩きをしていないではないかというもっともな指摘を受けたが,全くそのとおりなのである。直接的には去年の冬の捻挫が原因だが,5月にはすっかり回復して丹沢を1日だけ疾走したのもつかの間,その後の土日は,いつも長い書面書きをしなくては(+HPの更新をしなくては)という思いにかられ,全く山に出かけられなかったが(実際には思いだけが空回りした日もずいぶんあるから,結果的には出かければ良かったのだが),8月28日(土),29(日)と,久しぶりに山に登った。
今から7,8年前だろうか,初歩の雪山登山の練習のために,富士五湖の周りの山を集中的に登ったことがある。冬の冴えきった大気の中での富士山の眺望は雄壮華麗で,すっかり心を魅了された記憶があり,是非もう一度行きたいと思っていた。
そこで,今回,パノラマ台と三つ峠山に行ってみた。パノラマ台は,精進湖と本栖湖の間にある山ではなくて単なる展望台である。しかしそこからの,樹海越しに広がる富士山の眺望は,私の記憶の中ではもっとも美しい富士山であった。三つ峠山は古くからよく登られた山でやはり富士山の眺望が愛でられている。しかし私が何年か前に登ったときは富士山は見えなかった。
今回は,単独行ではなくて,4家族(含む子供4人)での山行兼観光である。しばらく前から上高地に行こうという話があって,上高地のどこに行くにせよ,少しは足慣らしをさせなくてはと思い,パノラマ台と三つ峠山を練習台に選んだのである。ただ小さい子供(3歳,1歳)とその見張り役は,下界で観光せざるを得ない。
28日は,子供を抱える家族は朝が大変だろうと遅めの集合時間にしたのが裏目に出て,車組は大渋滞に巻き込まれ,パノラマ台に登れない家族も出てしまった。私は電車,バス組なので,予定どおりパノラマ台に登ったが・・・。暑い,富士山はガスっていた,という結果であった。所用時間は,子供と初心者に合わせて3時間弱。まあ足慣らし,体慣らしにはなったが。
なお富士山は,この日の夕方から姿を現し,翌日も,おおむね,視界良好!
29日の三ツ峠山は,予定どおり,民宿を7時30分にタクシー2台に分乗し,三つ峠登山口に向かって出発した。親切な運転手さんで,遅くなると富士山は見えなくなるかも知れないと,富士山の撮影スポットに車を止めてくれる。さらにはメーターを切って天下茶屋まで回ってくれた。言い訳用の写真は充分に撮れた。
この日は前日より少し涼しかったが,それでも参加者は,慣れない山道と暑さとの闘い。特に三つ峠山頂から,カチカチ山ロープウエイまでの下山路が長い。私は,全員分のおにぎり,凍結したスポーツドリンク,予備の水,お菓子類等を満載したザックの重さとの闘い。小学校3,4年生がおり,途中でへばってしまうことを心配したが,時間は多少かかったものの(6時間くらい),それでも全員無事歩き通した。よかった。ただし翌日以降の筋肉痛には私は関与しない。
仕上げの温泉は,開運の湯。仕上げのビールは,ガスト!
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