かなり大きく報道されたのでご存じの方もいらっしゃるでしょうが,私は10月22日,小沢一郎氏を強制起訴する(公訴の提起及びその維持に当たる)指定弁護士に選任され,現在,毎日,何時間か検察庁にいって,強制起訴に向けた準備をしています。
みなさんから「忙しいでしょう。」といわれるのですが,幸か不幸か,私はこれまでメインの仕事としていた外資系のサービサーが業務から撤退しその関係の仕事が皆無となったので,8月に事務所を恵比寿ガーデンプレイスから虎ノ門に移転して新しく仕事を始めたばかりで,実際の所,毎日検察庁にいって時間を過ごしてもそんなに忙しくありません。考えようによっては,弁護士になって一番時間があるかも知れません。
指定弁護士という制度自体新しいものなのでその仕事の内容について多くの人はとても興味があるでしょうし,特に今回の案件は社会的に極めて大きな注目を浴びているのでそれだけに責任重大ですが,「指定弁護士は、これを法令により公務に従事する職員とみなす」とされていることから守秘義務がありますし,検察官としての仕事は公訴の提起と法廷活動を通じて示すべきであると思いますので,今後,指定弁護士としての仕事の内容については,この場では一切書かないこととさせて頂きます。もしそういう興味からこのブログをのぞいてみられた方がいらっしゃったら申し訳ありません。
その代わりというわけではありませんが,私としては,一市民として,一職業人(弁護士)として,今の社会や仕事の現場の在り方についてさまざまな思いや考えがあり,本を読んだり,山に登ったりする日常の中でそれを発信すべきだと思っています。
実は10月になって,1週間に,1,2度は,更新するような態勢整備を考えていたのですが,今回のことで右往左往して今日に至ってしまいました。しかし,一時の狂騒感とそれをだしにしたお酒への依存もそろそろ終わりにして,日常に帰らないと体が持ちません(あるいは,お腹が膨れあがってしまいます(した)。)。
山々は星を小出しに十二月 上田五千石
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