山ある日々

積ん読本

私は毎月かなりの量の本を買う。法律関係書よりも，論理，言語や科学関係の本の方が多いだろう。経済，社会関係の本も買うが，最近，その内容を信用しなくなってしまった。

もちろん買うときは読むつもりなのだが，読む前に次の本を買うから，結果，積ん読本になってしまうものも多い。ただ本はざっと眺めるだけでも，その世界に浸れるから，積ん読本も悪くはない。

問題は，買ったことを忘れてしまうことだ。２回買ってしまったというのは笑い話だが，３回買ってしまうと悲劇に近い。

もっと問題がある。積ん読本はそもそもその本との関わりが薄いから悲喜劇で済むが，読んだ本さえ忘れるということはどうだろうか。これはその本と過ごした時間を喪失するということだ。つまり一種の世界崩壊だ。

最近よく思うのだが，本に限らず，私の記憶にないことは少なくても私にとっては存在しない。私が敬愛する唯識派の論者たちはひょっとしてそんなところも多少あって，唯識という壮大な理論の伽藍を組み立てたのかも知れない。

ということでサイドバーに積ん読本を再開した。

もちろん，本の内容に踏み込んだ紹介（書評）もそのうち始まる（はずだ。）。

遅くても正月までには！！

俳句歳時記（角川学芸出版＋ＡＴＯＫ連携辞書）

俳句歳時記ほど，見てて楽しく，かつ急激に退屈になっていくものはない。要するに本質的に辞書だからだ。

それを有効活用するための最適のツールと思われるのが，「角川俳句歳時記第四版　ｆｏｒ　ＡＴＯＫ」である。日本語入力をしながら，俳句とその背後に控える膨大な世界が楽しめる。

例えば，「ぼん」と入力して未確定なままで，Ｅｎｄキーを押すと，盆（盂蘭盆会）の解説と例句が出てくる。ついでに「きご」でＥｎｄキーを押すと，階層をおっていくことで，季語の一覧及びその解説と例句を知ることが出来る。例えば，秋－生活－夜学で，「雨のバス夜学終へたる師弟のみ 肥田埜勝美」を得る。新酒であれば，「旅憂しと歯にしみにけり新走 宇田零雨」だ。

もっとすごいのは，Ｔａｂキーを押すと，「ぼん」という用語を含む季語の解説と例句が（おそらく）すべて出てくる。Ｔａｂキーを押し続けると移動する。上から順番に，盆用意，盆東風等々。盆踊，盆荒等々。因みに，盆荒とは，盆波のことで，「盆波やいのちをきざむ崕づたひ 飯田蛇笏」という句を見つけることが出来る。

しかし全体を見渡すためには，やはり本だ。「合本俳句歳時記第四版」（（角川学芸出版）は，文庫本のサイズで１１００ページあるが，驚くほど軽い。当然内容は，「角川俳句歳時記第四版　ｆｏｒ　ＡＴＯＫ」と同じだ。しかし前者の「参照」等について，後者はリンクをはってある。慣れれば後者は手放せない。

原因不明

　あれこれＨＰの修正をやってみたが，どうしてＷＥＢページ（http://matrix-law.com/）の形が崩れるのか（多分ＣＳＳを読み込までいない。），私には分からない。

　急遽，別のサーバーを仕入れて（http://matrixlaw.web.fc2.com/），そこでもやってみたが，こちらは，トップページの写真４枚のうち３枚は読み込まないが，ＣＳＳは，読み込むようで，一応，形にはなった。写真が粗いのは，写真が重いのが原因かも知れないと思って，軽くしたからだ。でもそれが原因でもなさそうだ。

　当面この状態と付き合いながらあれこれやってみるしかないのだろう。

　なんか持病を騙し騙し生きていく老馬のようだ。

　　さびしくて夜なべはかどりをりにけり 　山田弘子

　　

　当面，この話題は打ち止めにしよう。なお，このブログの順番の混乱は，手仕事で修正することが出来ました。

混乱

これからのことを考えて，前の記事のカテゴリーを整理しようと思ったら，なんだか訳が分からないように混乱した順番になってしまいました。とりあえず過去の記事は無視しましょう。可能ならもう一度整理しておきます。

はやくＨＰから離れて本を読みたいなあ。

お手上げ

現状

　暑いさなか，作成中のＷＥＢページのＨＴＭＬとＣＳＳをあれこれいじってみたが，お手上げである。つたないＷＥＢページの原稿が，ブラウザを使ったテストでは問題がないのに，サーバーを経由すると，ＣＳＳの大部分を読み込まない，画像も読み込まない。したがって現時点の，http://matrix-law.com/ は，極めて原始的な，どうしようもない，ＨＴＭＬを解説した本の１ページそのままのレイアウトである。当面これでもやむを得ないか。

　悪いのは，要するに私で，ＣＳＳの基本を頭に入れないまま適当にいじって何とかしようとするからこういうことが起きるのである。膨大な時間の無駄とはこういうことを言うのだろうが，しかし私はここまで時間を無駄遣いした以上，転んでもただでは起きたくない。業者に投げるのはいやだ。

分析

　ＩＴ（デジタル）の世界は面白い。はっきりしているのは，１＋１＝１０であって，それをどこかで１１としてしまうと，その限りでは絶対にうまくいかないということだ。お目こぼしをしてくれることはない。だから人間世界の曖昧模糊とした現象とは違って爽快だ。

一方，人間世界は，少なくても１＋１＝１０のような原則では，理解することは出来ない。複雑系の科学，べき乗則というようなことが注目されているが，それは現時点では，１＋１＝１０の明快さとはおよそレベルが違うと言うしかない。

　「そんなことはない。ＩＴも，理由は分からないが，適当にやってうまくいくこともある。」と言う人も多いだろう。それもまさにそのとおりであるが，それは多くの１＋１＝１１が集まって，予期せず「うまくいく」結果を生じるということであろう。それは「適当」ではなく，必然である。それを解析する人間にその必然性が分からないだけである。そして「適当にやってうまくいく」ということは，厳格にやってもうまくいかないことも多いということだ。なぜならプログラミングをするのは人間であり，われわれは当面，誰かが考えてくれたプログラミングを基にするしかないから，そこが既に１＋１＝１１となっているとお手上げである。ブラウザのプログラミングにはバグが多く，ＣＳＳは未だ充分には洗練されていない。この世界では，私が悪い現象が大部分であるが，もととなるＣＳＳやブラウザが問題なことも多い。

あれ，いつの間にか責任転嫁？これぐらいのストレス発散をしなければやってられない。

反省

　この夏は，痛風とＷＥＢに振り回され，生産性，創造性とは無縁であった。

馬を見よ炎暑の馬の影を見よ 柿本多映

マトリックス法律事務所移転のお知らせ

　街中にいると耐えられない暑さですが，山や海には最高の夏となりました。そんな中，長年慣れ親しんだ恵比寿から虎ﾉ門にマトリックス法律事務所を移転しました。

　１０年以上（代表）取締役弁護士としてメインの仕事として取り組んでいたモルガン・スタンレー系のサービサーが業務から撤退したことが直接の契機ですが，幸い大宮法科大学院と連携する法律事務所フロンティア・ローやリーバマン法律事務所の壮・青年弁護士の方々と協力して新しい仕事に取り組む機会が与えられたので，隣組に移転することにしたものです。ついでに事務所名から国際を取って，親しみやすいものにしました。

　今後私は、殺伐たる世情の中で悩み多き中小企業とサラリーマン・主婦から信頼される「ホーム（法務）コンサルタント」であると共に，果敢に新しいビジネスや社会貢献活動に取り組む「フロンティア」を支援する「リーガル・アドバイザー」であることに努め，そのための智慧と技法の醸成に磨きをかけたいと思います。これからもいっそうのご指導，ご鞭撻をお願い申し上げます。

（新事務所）　※８月１７日から新事務所で仕事を始めます。

〒105-0001　東京都港区虎ノ門１丁目１６番８号虎ノ門石井ビル６階 　　　　　TEL 03(5532)1156 　FAX 03(5532)

　

私はホームページは嫌いだ

世の中には器用な人がいてホームページを自作する。私は不器用だが無謀なので自作する。そう，盆と正月に。その結果，何が起こるか。

　ホームページ作成上の問題は，主として３点に収斂する。ＨＴＭＬとＣＳＳをうろ覚えしていても，

　１　ＨＴＭＬと，ＣＳＳは，精緻な仕様に向いていないし，ＣＳＳで全部やろうとすると怒りがこみ上げる。

　２　画像がないとかっこいいのはもちろん，普通のものさえ作れない。画像ソフト（例えばＦｉｒｅＷｏｒｋｓ）は，不器用で強引な人には無理。

　３　そして最大の問題は，ブラウザーのバグ。どうして，作成時にはうまくいっているのに，ブラウザーで型崩れするのか。どうしてそんな対策のために「裏技」を使いこなさなくてはならないのか。

　

　今回やっと，Dreamweaverのテンプレートでさんざん苦労して，やっとすべてのリンクを確保したのに，サーバー経由のブラウザーで見るとひどい状態である。アクセス地図も出てこない。

　もうしばらくこんなことをするのだろうか。

盆と正月

　盆と正月と言えば，「うれしいことが重なること、また非常に忙しいこと」を指すそうだが，私の中の盆と正月と言えば，滅多にないことの例えである。そう，例えば，「ホームページの更新は，盆と正月だ。」。

　言いたいことは山ほどある。とにかく，ホームページを作成することは，形式が面倒くさくて，これに常時様々な情報を盛り込むことは，適切でない（と思う。）。

　そのためにブログがあるのであって，ブログなら気楽に更新が出来る（はずである。）。ところが，正月から１か月ほど目を離している間に，ジャストシステムは，「xfy Blog Editor」の販売を中止し，「あれ。」と思っている間に，ジャストシステムブログ自体をやめて，Typepadに移してしまった。その間に，あれやこれやとうるさい指示が飛び交う。

　無常は世の常であり，しかも今のビジネスは，「変化」を躊躇わない。しかしこの変化は，これからやっと新たな表現手段を開拓しようとしたホームページ，ブログ初心者を，酒場に追いやり，二度と，ホームページとブログの更新をさせないために充分な「重み」であった。

　そして盆が来た。

　私がホームページ「山ある日々－弁護士Ｍの仕事と休日－」でやろうとしたことを，このブログで再開しようと思う。ホームページは，当面，マトリックス法律事務所の紹介と法律関係記事だけにして，すっきりさせ，向後１週間ぐらいで更新する（はずだ。）。

　そして，このブログで，私が本を読んだり，考えたりしたことの読書録，備忘録を＜自然と人間の森＞と題し，＜論理と方法＞，＜自然と科学＞，＜人間と社会＞に，山と日常雑記を＜山ある日々＞と題し，＜山歩き＞，＜旅と日常＞，更に趣味に関することがらや，身の回りの道具類を整理した＜人生の彩り＞に，法制度や法律の内容についての解説や論点の備忘録等を集めた＜法律情報庫＞は，＜法制度＞，＜私法＞，＜公法と刑事法＞に，それぞれ３分類して書きつなごう。

　さあ，次の更新は！

御仏はさびしき盆とおぼすらん　一茶

新年のご挨拶とホームページ開設のお知らせ

謹んで新春のお慶びを申し上げます

　皆様方にとってこの一年が喜びに満ちた年でありますように心よりお祈り申し上げます。

ホームページの開設

　昨年４月に，このブログを少し書き始めたのですが，ここに記録をためこむ前に，書いた記事を体系的に整理し，併せてＭの法律事務所の案内を載せるホームページを作ろうと思ってから・・・苦節数ヶ月？大晦日にやっとこのブログと連携するホームページ「山ある日々ー弁護士Ｍの仕事と休日－」（http://matrix-law.com/）をアップすることができました。予定した記事もまだ全部できていないし，不体裁なところもありますが，当面ご容赦を。

百名山完登

　どうも気恥ずかしい報告ですが（と年賀状にも書いたのですが），約８年かかって，百名山を完登することができました。最後は息子と登った北アルプスの真ん中にある水晶岳でした。ホームページのロゴは，水晶岳から薬師岳方面を写した写真の一部です（と思います）写真全部は，次のとおりです。

　よく動き，よく汗をかき，よくビールを飲み，よく痛風になったこの歳月を思うと，若干の感慨なきにしもあらずです。

　自然を愛し，山を歩き，山を走り，山をＭＴＢで疾走するのはとても楽しいことですが，今年はそれだけではなく，ブログやホームページを利用して知的な発信をしたいと思っています。

近況ーしかし走れない・歩けない

　ところで，昨年１１月くらいから，土日は，長い書面書きに追われ，それが終わると絶望的なホームページ作りに取り組み，更には１２月になって「明日からあまりお酒は飲みません。」と思ってその日飲み過ぎたら，帰りの電車の２階建て車両で足を踏み外してしまい，重症の捻挫（及び骨折？）になってしまいました。

　したがって，１０月末に行った，浅間隠山，鼻曲山，黒斑山以来，山に登っていませんし，今のところ，ちゃんと歩くこともできません（もちろん走ることも。）。早く直って欲しいなあ。

　仕事はもとより，休日も充実した１年を送りたいと思います。

　

三渓園

　昨日の登山で，少し引っ込んだお腹にさらなる追撃をと考え，今日は鎌倉をトレランと思っていたが，やはり，思いは思い。奥さんとの散歩に切り替えだ。

まず横浜球場のチューリップを見に行く。少し早いかな。園芸は園芸。

　それから三渓園へ。何か咲いているだろうと思っていったが，桜は散り，ツツジには早く，山吹がきれいだった。それと新緑。そうだ，春は花だけではない。新緑だと気がついた。

　

眼帯の宇宙半減して新緑　山本すわ子